2021/04/27 22:07
お客さまに安心してお店に来て欲しいと願うスタッフが傷ついていた
私たちは小さなお風呂屋さんです。
ゴールデンウィークや長期休暇は釣りに来られたお客様や帰省されたお客様でいっぱいになります。しかしながら、新型コロナウイルスの感染拡大。日本中がマスクが無い、アルコールが無い。世の中がめちゃくちゃになりました。それでもお客様をお迎えする。きちんと感染対策を続けながらも営業を続ける必要がありました。私たちに今できることは何か?
他の多くの接客業の方々と同じように対策グッズを買い漁りました。アルコール、次亜塩素酸。
例えば、一人のお客様が脱衣場でロッカーをご使用になられたら、私たちはそのロッカーを除菌する作業を行います。100人のお客様がお使いなられたら100回、1000人ならば1000回です。その作業そのものは「苦」ではありません。むしろ「ようこそお越しいただきました」その感謝の気持ちです。
けれど、その除菌に使用するアルコール、そして次亜塩素酸ナトリウム、これらを使用する私たちのスタッフの手や体には少なからず影響があります。手は荒れ、頭が痛い、気持ちが悪い。自粛期間の間を縫って時折訪れる賑わいに喜んでいた私は、こんな困難に共に戦ってくれているスタッフの方々の健康被害に繋がっていることに気づきませんでした。
また、アルコールはノロウイルスなど一部のウイルスには効きにくい傾向があります。そして同じように広く流通している次亜塩素酸ナトリウムは、使用した際に汚れと化学反応を起こして発がん性物質を発生する可能性があるといいます。
スタッフが安心して、より安全なもので仕事をしていただきたい。
そしてこれは私たちのお店のことだけではなく、全ての方々に言えるのはないだろうか?そう思うようになりました。果たしてそんなことが出来るのか?そんなものがあるのか?世の中とは少し違う動きですが、無ければ作れば良い。そしてできれば身近な地域の資源が原料となるものは無いか?そこから尾鷲ヒノキの蒸留水を利用した除菌水『ヒノキスプラス』を開発することにしました。
開発にあたり、長年お世話になっている小川耕太郎∞百合子社さんのお二人にご相談させて頂きました。
人体にも安全で、確実に除菌できるものはないか?
尋ねたところ安定化二酸化塩素というものがあるよ、と言われました。これは二酸化塩素という除菌剤を保存が効くように安定化させたものです。二酸化塩素は汗や皮脂が存在する現場でも確実な除菌効果を発揮し、幅広いウイルスへの効果が認められています。国内ではカット野菜の洗浄などにも使用されその安全性が認められています。地域資源で社会課題に対峙する
そして尾鷲には「尾鷲ヒノキ」という銘木があります。